都は、行政が保有するデータを積極的に公開し、シビックテックや民間企業等が新たなサービスを創出することで、都民の利便性向上に繋げていく取り組みを進めています。
この取り組みを加速するため、この度、都のオープンデータを活用して行政課題の解決に向けたデジタルサービスの提案を行う「都知事杯オープンデータ・ハッカソン(※)」を実施いたします。
多様化する行政課題の解決に向け、シビックテックの力も取り込み、都民のQOL向上につながる新たなサービスを創出する官民協働スタイルを構築することを目指します。
※都知事杯オープンデータ・ハッカソン:エンジニアやプランナーがそれぞれの技術やアイデアを持ち寄り、短期間に集中してアプリケーションなどを開発し、成果を競う開発イベントです。
工事現場やイベント会場など、一時的かつ局所的に人が集まる場所では、飲食や駐車場などの需要が近隣地域の供給量を超えることがあり、多くの人が不便に感じています。一方で、飲食事業者はCovid-19の影響で苦境に晒される中、移動販売など新しい業態が注目されていますが、売れる場所を見つけるのは難しいといった課題があります。
本サービスは、従来外から見た際にブラックボックスだった工事現場で働く人々の人数を、マーケティングデータとして活用できるよう機械学習で予測するものです。これにより飲食・小売事業者などに、一時的かつ局所的なニーズに対して新たな営業機会を提供することが可能であると考えています。
・標識設置届
・イベント情報
子育ての安心と喜びに、保育園は欠かすことができません。
子育て中の親は忙しいのに、保育園に関する情報は分散していたり難解で、調べるのが大変です。保育園に入れるか不安も抱えています。
スマートフォン1つで、手軽に自分の家の近くの入りやすい保育園がわかります。親御さんの保育園に入れないかもしれないという不安と、保育園を探す手間の双方を削減します。
・港区の保育園一覧
"東京都のごみ分別問題"
東京都は自治体によってごみ分別の方法・粗大ごみの処理手続きがバラバラで分かりにくく、正しいごみ分別の啓発が困難となっています。またコロナで出社人数が抑制されているため、“粗大ごみコールセンター”の業務のひっ迫も問題となっています。
"ごみ分別を楽しく簡単に"
ごみの写真を撮ると、自分の自治体でそのごみが何ごみかを教えてくれるLINEサービス“ごみ分別さん”を作成しました。文京区が公開しているオープンデータ“ごみの分別品目”を利用しており、800を超えるごみ種別に対応しています。勿論テキストでの検索にも対応しています!
・文京区ごみと資源の分別品目
新型コロナウィルスの影響で観光業界はかつてないダメージをおっています。また、外出を極端に抑えることで外に出る習慣そのものが希薄になり、afterコロナにおいても外出が抑えられることが懸念されます。RecSpotはお出かけが更に楽しくなるサービスを提供し、外出を促す仕組みを作ることで地域の活性化を促します。
観光の「情報ハブ」及び「データバンク」を利用し、付近の観光スポットを視覚的に利用者に表示することで「行ってみたい」を増やします。また、利用者が気に入ったスポットのリストから、自動で魅力的な観光コースを提案することで「お出かけ」を増やし、観光客を増やすことで地域の活性化を目指します。
・大田区博物館/記念館等
・板橋区観光施設
・板橋区文化財
・葛飾区観光施設
・江東区観光施設
・江東区文化財
・練馬区観光施設
・中野区観光施設
など
(※現在開発中)
新型コロナウィルス感染拡大により飲食業界は大きくダメージを受けました。新たな非常事態に備え、飲食店に対して迅速に行政施策できる仕組みと、飲食店開業のハードルを下げる新たなサービスが期待されています。
飲食店の開業のし易さ、飲食店の長寿命を支える環境作りにより新規事業へのチャレンジや就労機会の創出を促します。そして、行政や他のステークホルダーと共にエコシステムを作りあげることで、withコロナ時代の行政による飲食店支援の在り方を世界や日本の自治体に向けて発信していきます。
・くらしと統計2021
・人口動態統計
・都営地下鉄駅基本情報
・食品等営業届出施設の一覧
など
(※現在開発中)
開催日:2021年12月15日(水)
会場: 新東京ビル4階株式会社ボーンレクス及びオンライン(Zoom)
パネルディスカッションテーマ:「 作ったものが未来を創るには」
宮坂学東京都副知事をはじめとした登壇者が、ハッカソンにおけるプロトタイプ制作にとどまらず、オープンデータを活用した「サービス実装」を目指す必要性につきパネルディスカッションを行いました。
開催日:2021年12月16日(木)
会場:TOKYO UPGRADE SQUARE及びオンライン(Zoom)
サービス実装を目指すべく、まずは行政課題への理解を深める講義やサービス案のブラッシュアップを行うワークショップを行いました。また、参加者同士で分野ごとにグループになり、ディスカッションを行うことでチームビルディングが行われました。
開催日:2021年12月17日(金)
会場:TOKYO UPGRADE SQUARE及びオンライン(Zoom)
Day2での課題理解をより深めるためのワークショップを行いました。また、4日目からの開発がスムーズに行うことができるよう、チームでサービス案の詳細やどのオープンデータを活用するのかなどを検討し、プロトタイプを作ることができる状態を目指しました。
開催日:2021年12月18日(土)&19日(日)
会場:テレコムセンター MONO及びオンライン(Zoom)
参加者にサービス実装を目指した開発を行ってもらうべく、BASE株式会社EVP of Development 藤川 真一 氏を招き、実装とサービスの継続を目指す際、どのようなことを意識する必要があるかについて講義を行いました。また、開発初心者向けにノーコードツールの使い方などの講義や会場駐在エンジニアに直接、またはチャットサービスでのテクニカルサポートを実施し、参加者はサービスのブラッシュアップに取り組みました。
First Stageに向けプレゼンテーションをブラッシュアップするため、プレゼン道場も実施し、より効果的な発表ができるような工夫も取り入れました。
発表会では、各チーム2分で発表を開催。専用のSlackチャネルにて参加者同士でフィードバックやコメントを送り合い、活発な意見交換の場となりました。また、発表によって、ブラッシュアップする点も明確になり、First Stageに向けてのモチベーションが高まりました。
ハッカソン参加者のうち、41者がFirst Stageに進み、以下の5者が選出されました。 (First Stage参加者一覧PDF)
Final Stageでは、First Stageで選抜された5者がプレゼンを行いました。
そのうち、ToDCSのサービス案”PECO navi TOKYO”が最優秀作品に選ばれ、都知事杯を贈呈されました。
First Stageで選出された5者のサービス実装支援の成果を発表いたしました。
【本事業・応募に関するお問い合わせ】
都知事杯オープンデータ・ハッカソン運営事務局(受託者:株式会社ボーンレックス)
TEL:050-5534-0663
E-mail:opendata-hackathon.tokyo@bornrex.com
【都のオープンデータの取組やオープンデータカタログサイトに関するお問い合わせ】
東京都オープンデータカタログサイト(リクエストボックス)へ